開催地:新潟県糸魚川市開催期間:2026年6月22日(月)〜23日(火)2026年6月22日〜23日、新潟県糸魚川市にて一流シェフを招いた産地視察ツアー「糸魚川シェフツアー」を実施しました。水田・ジビエ・水産・農作物の生産現場を巡り、生産者との交流を通じて食材の価値と背景を体感する2日間となりました。今回ツアーに参加したシェフ※以下五十音順(敬称略)飯塚 隆太(Restaurant Ryuzu/フレンチ)岡本 信(La BOMBANCE/日本料理)田村 亮介(慈華/中国料理)平井 謙一郎(鮨 波残/寿司)村田 明彦(鈴なり/日本料理)新潟県糸魚川市とは新潟県の最西端に位置するまち。日本初のユネスコ世界ジオパークに認定され、世界的にも珍しいほど多様な岩石が分布しており、土壌の性質、地下水、河川環境、海への栄養供給を通じて、農産物や水産物の生育環境を形づくっている。ミネラル豊富な水により、米、野菜、山菜、日本酒等の質が高い。さらに河川を通じて栄養分は日本海へ流れ込み、多様な魚介類も水揚げされる。さらに地形が急で海と山がとても近いことにより、それらの海、山(ジビエも含む)平地の食材がすべて手に入る地域である。訪問した生産現場A‘i Farmers(自然農法米)磯貝鮮魚店(海産物)㈱はしだて(山菜)渡辺酒造店(日本酒)海清丸(神経締め鮮魚)SKフロンティア(わさび、キャビア)ひすい食彩館 (越の丸茄子など農産物)株式会社能水商店 (魚醤)現場での体験・エピソード糸魚川の風土と食を学ぶシェフツアーは、今回で3年目を迎えました。フォッサマグナミュージアムで糸魚川の大地の成り立ちを学んだ後、米・魚・山菜・ジビエを中心に、生産者や地域の方々を訪ねました。昼食はAi Farmersにて、地元のお母様方が作るごはんと郷土のおかずをいただきました。その後、田んぼを見学し、水の引き方や水を抜く時期など、地域の環境に合わせた米づくりについて伺いました。食べるだけでは分からない、米の味を支える土地と栽培の工夫を学ぶ機会となりました。糸魚川の漁場は、起伏の激しい海底地形が特徴です。浅場に生息する魚から深海魚まで、350種以上の魚介が獲れる豊かな海に恵まれています。例年のツアーでは、漁港や直売所に多くの海産物が並びますが、今回は強風の影響で漁船が出られず、魚介が水揚げされる様子を見ることはできませんでした。それでも、道の駅マリンドリーム能生では、漁師の方から漁場の特徴や海の現状について直接お話を伺い、糸魚川の海の豊かさと、自然を相手にする漁業の難しさに触れました。株式会社はしだてでは、山菜の旬やおいしい食べ方、保存方法について伺いました。限られた時期にしか採れない山菜を、地域ではどのように食文化として受け継ぎ、生かしてきたのかを学びました。自然の恵みを無駄なく生かす、糸魚川ならではの食文化に触れる機会となりました。青田徹さんのジビエ加工場では、イノシシが獲れる時期や、捕獲後の処理、加工工程を見学しました。イノシシのジャーキーや薄切り肉も試食し、丁寧な処理によって臭みが抑えられ、力強い旨みが引き出されていることを体感しました。このほか、渡辺酒造店で「根知男山」を試飲し、ひすい食彩館では地場野菜を購入。さらに、親不知もずくや越の丸茄子の生産現場、わさび・チョウザメの養殖施設も訪問しました。現地で見て、聞いて、味わうことで、食材の背景にある風土や自然、生産者の想いと工夫までを知る2日間となりました。今回の出会いと学びは、今後シェフたちの料理を通じて、糸魚川の新たな魅力として多くの人へ届けられていきます。最後に糸魚川市の海と山が育む豊かな食材を、生産現場で直接見て・触れて・味わった2日間。生産者の想いや現場のリアルを知ることで、シェフたちの食材への理解と料理への意欲がさらに深まるツアーとなりました。